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師匠の生活~依頼編~

おかしいな、おねショタ書くはずだったのにいつの間にか普通になってしまった。
「この魔法少女を何とかしてもらいたい」
 写真を差し出す老人。この日に届いた依頼は魔法少女の鎮圧だ。
 魔法少女とはその名のとおり魔法を使う少女を指す言葉だが、既に魔法使いという言葉が存在している。
 なら魔法少女とは何か。答えは魔法を覚えたてで倫理観なく使う少女のことを指しているのだ。
 魔法には様々な種類があるものの、中には気軽に使える癖に禁忌指定となっている魔法も数多い。これらを無知のままに使い、危害を与えているのは魔法少女、あるいは魔法少年と言われる手合いだ。
 この魔法少女らをただ闇雲に攻撃魔法でぶち倒しても、反骨心から再び魔法を使うのが関の山。そこで――。
「それじゃ何? この魔法少女を好きにしていいわけ?」
「うむ。このエミリは催眠魔法の使い手でしての。たびたび村の者に魔法をかけてあちこち連れ回すのです」
「まるでハーメルンの笛吹きじゃない」
 ウム、とうなづく老人。催眠魔法は禁忌魔法の中でもハードルが低く、一般人でも気軽に使える面倒な魔法だ。
 もちろんリュドラの師匠たるこの私も使えるわけだが、ちゃんとライセンスと使用条件など厄介な取り組みを定めた上での話だ。昔が少し羨ましくなる。
「OKOK、お題は依頼が終わってからでいいわ」
「頼みますじゃ。出来れば殺さない程度に」
「あいわかった。それにしてもなかなかいい子じゃない、この古典的ローブを剥いで……くふふ」
 本当にこの魔法使いに頼んで正解だったのだろうか?
 老人が少々悩む中、彼女は写真の少女を眺めてどのように扱おうかぼんやり考えるのだった。


「さてと、今日はどこに連れて行こうかな?」
 ピンク色のポニーテールをかすかに揺らし、それを目印に老若男女の大群が歩く。
 長いローブは誰かからのお下がりなのか、まくり上げて自分で調整しているのが可愛らしい。
 可愛らしくはあるが、彼女の催眠魔法で集められた人数はざっと十人はいる。随分と集めたものだと感心する一方で、野放しにするのも危険だと考える。禁忌魔法が村の外に伝搬すれば間違いなく鎮圧され、幼き少女の経歴に痛々しい傷がついてしまうのは明白だ。
「まぁ、単純な魔法ほどやりやすいって言うしね」
 草陰に隠れている師匠――リリは杖を取り出し、おおまかな狙いを定める。十人一気にかけるというイメージこそが範囲魔法の基礎であり、魔法を使う上で大事な要素の一つだ。
「ヒプノ・ブレイ・ヒュプノ・ムーヴ……」
 物陰で延々と詠唱呪文を唱えながら、杖で狙いを定めていく。狙う先はもちろん少女ではなく、魔法にかかった村人の方だ。

「よーし山に行って置き去りにしちゃえ! そうすればみんな慌てて……って、あれ?」
 エミリが止まっているのに足音が止まらない。それどころか足音がこっちに向かってきているではないか。
「ちょっと、ストップ! 踏みつぶす気!?」
 慌てて走りだすエミリ。魔法の暴走か、いや違う。暴走ならもっと派手に暴れたり踊ったりするはず。
 まるで上書きされたようなこの有り様は、一体どういうことなのだろうか?
「あー、まぁこのままだともみくちゃねぇ、ご愁傷様」
 様子を見つつ満足気に見つめるのは物陰に隠れたままのリリ。言うまでもないが彼女の仕業だった。
 術を一時的に解除し、新たに支配下に置く催眠魔法をかけるという非常に面倒な方法を行った彼女は、現状に満足しつつも大きく伸びをし、次の行動に移る。
「ここから本番。しっかり自分の悪さを反省してもらわないと」
 しかし、その顔はどこかにやけていた。
「ちょっと、何なのよもう!」
 一方エミリは必死に走っていた。徐々に駆け足になる村人(催眠済)の前に棒立ちになれば、小さいエミリなど踏み潰されてしまうのが関の山だ。
 走って走って、ひたすら走るエミリ。ふと、彼女の纏う長いローブが足に引っかかる。
「ひゃっ!?」
「おっと、大丈夫かい?」
 とっさにエミリをすくい上げるリリ。飛行魔法で並走し、止まった所で助けるという自作自演っぷりだ。
「ありがとう、でも逃げないとまずいって!」
「それもそうだね。ひとまず川岸に逃げようか」
「え? そっちって橋とかかかってないんだけどって、聞いてるの!?」
 もちろん聞いちゃいないし、橋などかかってない行き止まりだということも承知している。しかし、エミリを逃さないためにも、退路を断たねば。
 リリは飛行魔法の出力を上げ、魔法にかかった村人から大きく距離を引き離すのだった。


 川岸までたどり着いた2人。この川岸は子供の遊び場として度々人の出入りがある場所だが、今回は運良く人が居ないようだ。
「ここまで来れば踏み潰されはしないね」
 飛行魔法を解除し、腰を下ろすリリ。
「はぁ……もう、こんなこと起こったことなかったのにー!」
 対して地団駄を踏んで村人の暴走を怒るエミリ。余程魔法に自信があったのだろう。
「こういうこともあるわ、だから禁忌魔法って恐ろしいのよ。今回はこの程度で済んだからいいものの、もしあれが催眠魔法の影響で本能がむき出しになったら……」
「こ、怖いこと言わないでよ。そりゃぁ、禁忌魔法だってちょっと勉強したから知ってるけどさ。見返したかったのよ!」
 大人を見返したかった。それがエミリを催眠魔法に引き込んだ一番の理由だった。
「いっつもいっつもバカだのアホの子だの言ってさ。そりゃまぁ勉強からっきしだし、外で遊んだほうがいいけど、子供って外で遊ぶものじゃない普通」
 うなづき、終始話を聞くリリ。
 先の細い体でありながら健康優良児。目はぱっちりとしたブルーカラー。髪はピンク。下ろすときっと子供っぽさが減る代わりにいやらしさ……いやいや、子供特有の背徳的な色気がアップすること間違いない。
「ちょっと、聞いてる?」
「あぁ、髪は下ろしたほうが私としてはいいな」
「そう? なら今度そうしてみる」
 なんとか誤魔化せた、これではアホの子呼ばわりも納得だ。
 ともあれ、程よく締めに入って魔法使いの道は諦めてもらわねばなるまい。
「ともかく、今度から禁忌魔法を使うのは止めることね」
 でないと、悪い魔法使いが君に催眠術をかけに来るかもしれないぞ
「そんな子供だましに引っかかると思う?」
「子供だましじゃないさ。村人に催眠術を上書きしたのはこの私だ」
 その言葉に、エミリの身が退く。前は川、戻ろうにも簡単に捕まえられる位置だ。
「まぁまぁそう怯えないで。時限式の魔法だから今頃まとめて村に帰ってるはずよ」
 フォローをも兼ねて伝えるも、エミリは引きっぱなしだ。
「今度催眠魔法を始めとした禁忌魔法を使うのなら、そうだな……ここに石像を立てることにしよう」
「石像?」
「そうだ。少女の石像で題名は『禁忌を犯した者』がいいな。まず催眠魔法で一度服を脱がせてローブだけを着させた後、ポニーテールを下ろし、そことなくロリータビッチな魅力を醸し出させる」
「へ……」
 少女、ローブ、ポニーテール。
「仕上げにローブをまくり上げさせつつ全身に石化魔法を施し、完成した姿を――」
「変態だーーーー!!!!」
 涙ぐみつつ震えていたエミリは、ついに限界に達したか絶叫を上げてリリを突き飛ばす。そして一目散にきた道を戻っていった。
 これできっと、禁忌魔法を使うこともなくなるだろう。その代わり変な風評が立つかもしれないが――。
「変態で結構。それでかわいい子が止めてくれたらね」
 リリはやり遂げた顔で、村へと一目散に逃げるエミリを見送るのであった。


 数日後、老人が手土産と報酬を持って家にやってきた。
「いやはや、エミリが使わなくなって助かりました」
「根はいい子でしたから、勉強以外のこともさせてあげるといいと思うわ」
 軽い口調で対応するリリ。リュドラはそのやり取りを聞きながら2人にお茶を出す。
「(師匠もこうして、人の役に立つことがあるんですね)」
 にこやかに応対しつつ、普段の師匠とは違った一面を想像するリュドラ。だが、そんな感情も次の言葉で打ち砕かれることとなる。
「ところで、エミリがしきりに「禁忌魔法使いは変態だ」って言いまわってますが、どうなさったのでしょう」
 ぶっ。
「さぁ。まぁ禁忌魔法なんて使うのは総じて変態揃いだって伝えただけなので気になさらず」
 間違いなく師匠が何かをやらかしたのだろう。そしてそんな事をおくびにも出さない師匠の面構え。
「(師匠……僕以外にも手を出してたのですね)」
「リュー! ぼーっとしていないで見送って来なさい」
「はひっ!」

 でも、折角だから石像にしておけばよかったかもしれない。
 そんな事を思うも、後の祭りだろうと振り払ったリリは、その鬱憤をリュドラにぶつけるべく何をしようか頭の中で考えるのであった。
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